うら若き青年よ
(無機質な愛を食べてみたい)(飛びたいと死にたいは、きっとよく似てる)(剥離した性状)(欠乏した悔悟)(ねえ、君は何になりたい?)(そうやってずっと話していたかった)(燃える庭で)(さあ!)(神の葬儀を執り行おう!)(鐘が鳴り響いている)(人々は行進を始める)(その先にあるのは断頭台)(階段は13段)(人々は行進をやめることはない)(やめることはない)
くじらの骨
やさしいひとだけの世界になったら、きっと私は特別になれる。変わってるねと誰かが言った。生き方をみつけた気がした。そうしていないと死んでしまいそうだった。真空では音は鳴らない。やさしいなんて言わないで。死にたくなる。君たちはいつだって正しいよ。だって絶望は汚い。私をみじめだって言う君は大層美しい。憧憬や憎悪なんかじゃなくて、これはきっと恋だね。はじめまして。初めての煙草は、罰の味がした。
お知らせ
詩以外に、益体もない思考や栓のない色々を綴るだけのブログを開設しました。
URLを付記しておきますので、よろしくお願いいたします。
『海の手記』
Krankenhaus
知りたいは、愛だね。君はきっと自重で死ぬ。狭いところがあなたは好きでしたね。白を基調にした交差点を、今でも憶えています。死にたいと助けての意味は、希釈されてしまった。「これは宗教です」そう言ってくれれば、楽になれるのに。火で遊ぶこどもみたいに、間違ってみたいだけ。君はどこで何をしているだろうか。どこかで救われていますか? 記号は喋らないよ。側面が対偶を知らないように。君にぼくのことなんてわかるものか。ぼくは君の事を何も知らないというのに。
知りたいって、愛だね。
初詣に行った時の詩
誰かの祈りが結んである、綺麗だって思う、人は嫌いだけど、街が好きなように、祈りだって美しい、好き、愛してるよ、特別な日には、特別な私でありたいと新しい私は言う、吐く息は白くて、甘そうだね、最近私はすこしだけやさしくなってしまった、弱くなってしまったのに、素敵って君は言うだろう、拒絶が得意だったふるい私はこんな私を許さないだろう、さよなら、愛を知らない私、自分の声は嫌いだけれど、精々愛せますように、今年もよろしくね、言葉は白色に溶けてしまった、
試験管の中の事件
泳げ/壊せ/創造しろ/美しくありたい君は汚らわしい/最低/懺悔は漂っている/断罪はない/ない/ここにはない/なにが?/なにもかも/繰り返しに飽きた時がきっと最期/輪の中で死んでいくぼくらだ/君の瞳はきっと赤色/緩やかな退廃と/誰の心も打たない叙述/まるで排水溝みたいだね/そう言って君はビー玉を食べる/少しでも綺麗でありたいからだなんて/君も女の子なんだね/気持ち悪い/君も/世界も/ぼくも/何を贈ろう/博士は死んでしまった/電気/びりびり/地を這った/魚の細/胞を鉄に変える/もう泳げない/悲鳴/嗚咽/意味なん/てものある/と思った?/