海の見える街

意味とか価値とか、そういうのがあると最高に良い

三月の化石

氷のようにきれいな読み物
ゆるやかに死んでいく花束
借り物の身体でぼくら 遊んでいるだけ
かみさまのいない教会でキスを
古い詩集を持って
躍り疲れたぼくら
海の見える街で
罪を信じて
「ぼくらはずっとしあわせになる夢を見ていた」
ぼくの最期のことばを
君が食べてくれたなら
どうか首を絞めて
絵画のような美しさで