万華鏡とシザーハンズ
余った紙粘土。
干からびているのを見て、死んでるって思ったのは私だけ?
ねえ、心の在処を教えてあげようか。
君は随分長い間心ばかり探しているようだから。
朝焼けの色をしたコーヒーを飲んだ時。
お気に入りの靴を履いた時。
誰かの温もりに距離を感じた時。
目を閉じて深呼吸してごらん。
そこにはなんでもあるよ。
心なんて一山いくらだ。
ちぎってばらまいてみようか。
なんて、冗談。
部屋が汚れちゃうもの。
誰も私を知らないから、いくらでもやさしくなれるね。
いつだって私はハサミを持ってる。
左利きってかっこいい。
万華鏡に涙を注いで、これで世界は水浸し。